店長の部屋6

 
いらっしゃいませ。散らかっていますけれども、ごゆっくりどうぞ。

今から20年程前、ムーンベースの「MBBC」というBBSの中に、「店長の部屋」というとっても不人気のコーナーがありました。

常識や人間性に欠けた私(ムーンベースの店長)が、勝手な事を書く訳ですから、読んでいる人が面白い訳が無いのですが、

本人は目立ちたがりやなので、こりもしないでまた始めるみたいです。

そのような訳で、決してためにはなりませんが、お暇な方はのぞいてやってください。

平成22年5月23日

買うんたっく

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見本市の数日前、突然「アオシマ」の方がいらした。

もちろんあちらは営業のためで、こちらは その阻止のために全力をあげる。

熾烈な戦いではあったが、そこはタヌキの店長、なんとか逃げ切って そっとしっぽを撫でる。

その時彼が 白黒まだらのタヌキのようなカウンタックが写った写真を出した。

そこで、非常識の権化の店長が一言「デブでない?」 すると彼が「これが本当です。」

ちょっと信じがたい事ではあったが、納得したふりをしてごまかす。

ところが、見本市会場に行って驚いた。なんと 本物が置いてあったのである。

そしてその前には、完成品が同じポーズで飾ってあった。

瓜二つ、そっくり、今までのカウンタックは何だったんだ!(たんに店長の勘違いです)

好きな人にはたまらない出来です。買ってください。

 

平成22年5月24日

新模型

ヤツさんが雑誌を見ていたとき、一言「これはおかしい!」

見てみると、そこには戦車兵の乗った色あせてくたびれたヤクトタイガーの作品が載っていた。

彼が言うには「大戦末期に出来た車両が終戦までにこんなに色あせるはずが無い。」

確かに、言われてみればそうである。

以前から彼は考証に合わない作品が多すぎると言っていたのである。

しかし、なぜそのような作品を作るのだろうと考えていると、一つの可能性が浮かんできた。

作る人が実物(の写真も)を見ないで、他の模型作品の作風を真似て作っているのではないかと言う事である。

だとすれば、飛行機の太い筋彫りやへこんだリベット表現も理解出来る。

つまり、模型表現の一つの分派と思えば良いのではないだろうか。

・・・でも、やっぱり気になる。・・・

今日も、心の狭い店長でした。

平成22年5月25日

三倍速い!

知り合いが 自衛隊のミサイル部隊で整備をしていたのだが、当然のごとく錆びてくるのだそうである。

しかし、規則では決められた塗料しか塗ってはいけないのだが、外国製品なのでなかなか補充されず、仕方なく代用品を

塗るのだそうである。

もちろん問題は出ないが、規則に違反しているのであるから公表はされない。

想像するに、軍隊なぞは何処も似たような事をしていたのではないだろうか。

だから、規則をもとにああだこうだ言うより現場の人の話を聞く事が確かなのだと思う。

また、現場では色がどうだとかはあまり問題にならず、むしろ塗ってあるかどうかの方が重要で。

戦争でも、余程末期でない限り実際の戦闘はあまり無く暇が多いので、兵器は常に整備されていて結構綺麗だったと言う事である。

最近のスクラップブームがあまり好きでないので言っちゃいました。

でも、赤い塗料しか余ってなければ、いざという時真っ赤なミサイルが・・・・・・まさか。

平成22年5月27日

翼はMGFF

先生がハインケルhe12の箱を見つけて一言「どこまで進みました?」

日頃偉そうな事を言っている店長、絶体絶命のピンチにつき「言い訳作戦発動」

「コンドル軍団かハンガリー空軍にするかで迷っているんだけどエンジンカバーの形が違うのでここから進まないんです。

出来ればコンドル軍団にしたいんですが、写真で見ると上面が濃く、下面色が65で上面が63だとすると不自然なので迷っているんです。」

すると「あら、エンジンカバーが違うんですか。」と箱を見る先生。ここで店長勝利の予感。

ところが、次の瞬間「この溝は何ですか」と、胴体左右の機銃の太い発射溝を指す。

余裕で「機銃の発射口の溝です。」と、取り繕ったが、間髪を入れず「何ミリですか。」

あわてて資料を見るが英語なので解らない。

「えっ、ななてんななか・・・にじゅうみり・・・」すると先生、涼しい顔で箱を見て「ここの写真の所に7.9ミリと書いてましたね。」

天罰!!、総員退却の店長でした。

平成22年5月29日

明るい模型製作

製作中のRSモデルのハインケルHe112Bですが、コンドル軍団に仕様と思っていたのですが、写真で見ると上面色が下面色より暗いのです。

ところが、カラーチャートで見ると上面色「グレ−63」より下面色「ブルー65」の方が暗いので悩んで、一時はハンガリー空軍にしようと

思ったのですが、こちらは後期型で、単排気管になっているのです。

He112の初期形は集合排気管で、出口のみカウリングから出る変わった形だったので、どうしてもこれにしたかったのです。

そこで、いつものごとく強引に設定をねじ曲げる事にしました。

つまり、ブルー65は昔のレベルカラー20番のように明るかったという事にしてしまうのです。

そのような訳で、早速また手をつけ始めた店長でした。

平成22年5月23日

知らぬが仏

全面渋い銀

下面がすばらしい

以前書きました要修行さんのF104が出来てきました。

ハセガワの1/48にアルミテープを貼って仕上げてきたのです。

しかし、全体に鈍く光るその姿は、私が想像していた物と大きく違っていました。

驚いて聞いてみると、一言「あまりギラギラしていたのでサンドペーパーをかけた」でした。

出来は期待どうりでは無かったようだが、新しい事を体験した喜びに満ちあふれていたのです。

実は、このやりたい事をいろいろ試してみる所が、昔の私に似ているのです。

下地に銀を塗り、薄くグリスを塗った上から上面色を塗り、ハゲチョロを表現したり。(はがれず失敗)

マニキュアを塗ってみたり。(綺麗だが、変な色)

その他いろいろやった末路が、この店長です。

それを教えたら、引きつる彼の顔が目に見えるようですね。

それにしても、この模型の先にある理想の完成品を見てみたい店長でした。

 

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