店長の部屋15

昔々、うちの問屋にはストーブが無かった。

防災上の事だろうが、真冬には外より寒かった。

そこで、寒いのが大の苦手だった店長は、問屋の支店長さんにある画期的な提案をしたのである。

「ここは、模型なんか売るよりもペンギンの養殖をした方が儲かると思うんだけど。」

これを聞いた支店長さんは、チョット引きつって無言で去って行った。

この後、問屋の対応がとても悪くなった事は言うまでもない。

そこで得た教訓　:　問屋は「ペンギン」が嫌いである。

・・・・シロクマにしておけば良かったと後悔する店長でした。

先日、問屋の支店長と話をしていたときの事である。

帰ろうとすると、支店長が「もっと買って行って！」と言うので、「お金がないから買えません」と切り返すと、

「夕食を抜いて、その浮いたお金で仕入れれば良いじゃない」と打ち込まれました。

さすがの店長もこの一撃には轟沈です。

しかし、よく考えてみれば、痩せるし、仕入れは出来るし、結構妙案なのではないでしょうか。

もし、あなたがムーンベースを訪れた時、痩せてフラフラした店長がいたら。

それは、夕食を抜いて仕入れをした店長なのかも知れません。・・・・・・・・・ウルトラQ・・・

欠けていく

ほぼ真っ暗

夜も更けて、明かりも消えたムーンベース前。

古いハーレーのようにガタガタ震え、鼻水をたらしながら三脚の前にしゃがみ込む店長。

通行人の目をも気にせず　晴れ渡る夜空を眺めています。

12月10日は11年ぶりの皆既月食でした。

左の写真が、店長が「誰が食べるのかな」とか「どんな味なんだろうな」とか考えながら

500ミリの反射でとらえた月食です。・・(当然、貰い物です)

もちろん、食い意地だけでは無く、「中のあんこは白いのかなあ」とか「皮は硬いのかなあ」とか、

学術的な事も考えています。

ちょっと大人の店長でした。

ハセガワ1/48

落ち着いた仕上げです

震災を機に見事に? 改名をはたしたマーチンさん。

お友達の石亀さんが、JMCに入賞したのをネタに、店長に良いようにいじられています。

仕上げの調子を変えてみたり、汚しを研究したりしながら

お得意のイタ飛行機から、実機の方に向かっています。

しかし、若いとはいえ、月に2~3機のペースには驚かされますね。

しかも、店長の悪魔の言葉に迷いながらも着実に上手になって行きます。

そろそろ、スランブでもお見舞いしてあげましょうか。

どうなるか、期待に胸を膨らます店長でした。・・・ふふふ

ハセガワ1/48

落ち着いた仕上げです

マーチンさんの後は、先輩の石亀さんの登場です。

二人とも良く似た作風なので、並べてみても自然です。

でも、さすがに先輩、よく見ています。

細部の造り込みや仕上げの質感などは、一枚上手といった所でしょうか。

さすがJMC入選の腕前ですね。

・・・・えっ?　あまりマーチンさんを挑発するなって?

判りますか、でもこれが楽しくてやめられないんです。

カッカしたマーチンさんが、力んで作れば無理をして失敗します。

そこに、店長の悪魔の囁きが入れば、スランプ街道まっしぐら。

それに乗じて、変なものでも作らせてみますかね。・・ふふっ!!楽しみだ。

それを楽しみに、さあ!グライダー・グライダー。