店長の部屋11

 
いらっしゃいませ。散らかっていますけれども、ごゆっくりどうぞ。

今から20年程前、ムーンベースの「MBBC」というBBSの中に、「店長の部屋」というとっても不人気のコーナーがありました。

常識や人間性に欠けた私(ムーンベースの店長)が、勝手な事を書く訳ですから、読んでいる人が面白い訳が無いのですが、

本人は目立ちたがりやなので、こりもしないでまた始めるみたいです。

そのような訳で、決してためにはなりませんが、お暇な方はのぞいてやってください。

平成22年8月30

無痛イタ機

全面デカール

搭乗員「萩原雪歩」行きます

チチンプイプイ!コガネサラサラ!痛いの、痛いの、飛んで行けーー。

ホーラ、痛くなくなったでしょう。・・・えっ、まだ痛いって・・・・おかしいなー。

とくれば、ご存知「要修行」さんです。F117です。萩原雪歩です。

ハセガワの48ですので、キットはレベルの物です。

製作はさすがにハセガワのようにはいかず、擦り合わせに苦労したようですが、きっちり仕上げています。

しかし、一番の難物はデカールで、胴体が大判の一枚物なので苦労したそうである。

そこも無難にこなして、この出来です。凄いですね。

その上、今回はコクピットに主人公が乗っています。当然自作。

カーモデルから飛行機に来た彼の趣味ですが、このままフィギュアに進んでしまうのか!

絶体絶命の危機!!

続きは「乞う御期待」です。

 

平成22年8月31日

店長の作風

カメラマン同行

あっ、後ろに店長が!!

・・居ません。

開店と言えば「チンドン屋」、手ばかり入れて全然まとまりのない作品も「チンドン屋」。

六法全書にも載っている世界の常識ですね。・・・・・・・(載っていません)

近くのコンビニの開店で来たこの「チンドン屋」、おきまりの厚化粧に派手な和服なのですが。

楽器が、カネと太鼓までは良いのですが、クラリネットでは無くてなんとサックスなのです。

そのためか、チョット落ち着いた感じでした。

しかも、演奏していた曲が「男はつらいよ」なので、チョット違和感が!

とは言っても、やっぱり「チンドン屋」。

聞いていると付いて行きたい衝動に駆られる店長でした。

お客さんが来ると良いですね。

平成22年9月6日

恩師の車

輝くボティー

ライトもスッキリ

これは、恩師のために夜なべして作り込んだ模型である。

深夜、眠い目をこすりながら車体をコンパウンドで磨き込む男が居る。

つい、うとうととすると、恩師の叱る声や、励ます声が聞こえて来てハッとして目を覚ます。

短く一言、先生の名を言って、また黙々と磨きだす。

もうすぐ遠くへ行ってしまう模型好きの恩師への、感謝を込めた贈り物。

そんな感動の背景を持ったプラモデルである。

ところがである。

そんな素晴らしい物語を思い浮かべながら作者の武田君の顔をを見ると、「アレ?これは違う!」と感じてしまう。

その雄弁な技法の語り口に、模型好きの本性が見え隠れするのである。

つまり、何か事につけて模型を作りたいだけなのだな!

でも、出来が良いから万事オーケー。これをもらう先生は幸せですね。

しかし、先生もこれを採点したりして。・・・・・・落第したらどうする武田君!!

平成22年9月16日

教祖になりたい

スマートになって

カッコ良い。

大抵のモデラーは、キットの出来を気にするものである。

作りたい物が有るが、良いキットに恵まれないから作れない。とか言って諦めるのである。

束ねた紙の束の中にしか神を見いだせず、まさに新興宗教の信者のように呪文を唱えるのみなのです。

しかし、ここはムーンベース。宗教無法地帯?・・・なのである。

そこで「要修行さん」の登場!

ズベズダのスホイを、「このキット、出来が悪いんだよね。」と言いながら買って行きましたが。

胴体と翼が短いので伸ばし。あこがれのカラーに仕上げれば、夢の一丁上がりなのです。

拳を高く突き出し、「オレの神はこの作品だ」と叫ぶ姿はまさに男である、・・・・・・・・(叫んでません)

えっ。お前のバルキリーが誰にも相手にされないから、ヤケになっているんだろうって?

・・・・やっぱり、わかりますか。

平成22年10月1日

じっと手を見る

皆さんは驚くかも知れませんが、店長は自分を模型の達人だと思っているようなのです。

だから、最近やっとの思いで完成したタマゴバルキリーを、来る人みんなに自慢しています。

もちろん、こんな物を見せられた人はたまりません、「見て見ぬふり」ならぬ、「見ないで見たふり」をしてごまかすのです。

そのくせ他人の作品には「ここの細工がねー」とか「塗りをもうチョットしっとりと」などと偉そうに言うから始末におえません。

この自信が何処から来るのかは謎でしたが、ひょっとしてモデラーなら大なり小なり持っている特性なのではないでしょうか。

手前味噌と言うか、馬鹿な子ほど親はかわいいとか、そんな自分に対するえこひいきがモデラーの原動力なのではないでしょうか。

そう考えると店長はいたって正常ですね。

・・・・えっ、程度がものすごく異常だって!・・・はい、すみません。

「おまけ」

今日、先生が来て一言、「店長の完成品が見てみたいですね」

店長が、それに答えて一言、「私の方がもっと見てみたいです」

・・・・お粗末。

平成22年10月17日

対決

眼光鋭く

オッ!こんな事を

見本市で、ハセガワの専務さんを見かけました。

それが、なんと「タミヤブースの1/350利根」の前で。

極度に緊張した説明員を前に、部品ひとつひとつを熱心に見る姿は、さすが技術を売り物にしている会社の方である。

説明員のかすかに震える手で手渡された完成品を見る時も、細部までしっかりと見る「模型屋の目」である。

見る事五分くらい、しびれを切らした説明員が一言、「いかがですか?」

ひと呼吸おいて専務さんが「素晴らしい出来です。うちの連中にもこのくらいやってみろと言ってやらねばいかんな」

と、大人の台詞である。

とたんに、説明員が普通の顔に戻りました。

上品で、謙虚で、仕事熱心、とても素敵な方でした。

・・・しかし、店長は見逃さなかった。専務さんが一番熱心に見ていたのは「艦載機」だった事を。

さすが飛行機の「ハセガワ」、目のつけどころが違う。

 

HOMEに戻る       次を見る  前を見る